幼年期のダックス |
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生まれて間もない生後2ヶ月〜3ヶ月半頃までがダックスの幼年期です。 特に環境が突然変わった幼年期の子犬にとって、一番必要なのは 家族の愛情と健康管理。 栄養価の高い食事を与え、タップリとコミュニケーションをとり、睡眠のじゃまをせずにゆっくり休ませることが大事です。 |
★人なつっこく、触られるのも平気だが、初めて見るものには慎重に近づきそっと臭いをかぐ子 →ごく普通のノーマルタイプです。正しく育てれば、色々なことを学んでいくでしょう。 ★初めてのものもいきなり「ガブッ」とくわえ、だっこされるとあばれる子 →性格的には問題ありませんが、少々手をやくタイプです。何があっても飼い主さん側が騒がずに、 落着いた静かな態度と声で接することが上手に育てるポイントです。 騒いでいる時は無視をして、静かにしている時に遊びに誘ったり、 食事をあげたりするといいでしょう。 ★だっこされても緊張するし、初めて見るものや外の物音にビックリする子 →叱ったり、無理強いすることは極力しないようにして下さい。色々なことに少しづつ慣らしていき、 ほめて自身をつけてあげて下さい。 |
[健康診断] 子犬を迎えてから数日中には、どんなに健康でも必ず動物病院で健康診断をして下さい。 病気の犬に接触させないように子犬はケージなどに入れて連れて行きます。 便を持っていくと寄生虫検査もしてもらえます。 子犬は母犬から免疫抗体を受け継いでいますが、生後50〜60日でそれが切れます。 その頃に、1回目の混合ワクチンを接種します。それから3〜4週間後に2回目を受けます。 これはおそろしい感染症を防ぐためのものなので、必ず受けて下さい。 動物病院で健康診断を受ける時に、購入先でどこまで予防接種が済んでいるかを伝えて、 ワクチンプログラムを組むのが普通です。 それとは別に「狂犬病予防接種」を受けることも義務づけられているので、 併せて相談するとよいでしょう。 なお、予防接種を受けた日は念のため、激しい運動やシャンプーは避けて下さい。 フィラリア、ノミ、ダニ予防についても相談しましょう。 感染症の心配なく外に出られるのは、2回以上の混合ワクチンを接種して2週間くらいたってからです。 それまでに外出したい場合は「だっこ」してあげて下さい。 |
[食事] 栄養価の高い「子犬用」と表記されたフードを与えます。 基本は朝、昼、夕方、夜の1日4回ですが、便を観察して消化がうまくできていなければ、 1回の量を減らして回数を増やします。 ドライフードの場合、最初はお湯でふやかした離乳食にし、徐々にふやかす時間を短くします。 生後4ヶ月くらいでそのままの状態で食べられるのが理想ですが、個体差もあるので、 上手に食べられないようなら再びやわらかくしてあげて下さい。 食事は温かいものを与えます。但し、「熱い」のはダメですよ。適度にさましてあげて下さい。 栄養補給のために、牛肉や鶏肉、犬用ミルクはOKです。 特に飼い始めの頃に、食が細い子には子犬用ミルクをあげてください。 おやつは必要ありません。 トレーニングのごほうびもいつものフードを与えます。 効果をあげるためにいつもとちがうメーカーのフードにしてもかまいません。 小さな子犬にとって、信頼できる飼い主さんは母犬も同然です。 抱かれたり、おもちゃで遊んでもらったり, たくさんのコミュニケーションの中で、 子犬は色々なことを学び、家族のことが大好きになっていくのです。 |
●ニューオーナーシンドローム 母親から引き離され、いきなり知らない所に来た子犬がかかってしまう心の病気のことを 「ニューオーナーシンドローム」と言います。 性格にもよりますが、下痢、嘔吐、食欲不振、神経過敏などの症状があらわれます。 そのことにより、免疫力が落ち、最悪の場合は感染症にかかって死んでしまうこともあります。 子犬が来て1週間くらいは、コミュニケーションをよくとり、ゆっくり休ませて、子犬が「ここなら安心」と思える気配りが大切です。 |