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ダックスフンドの歴史
ダックスフンドという犬種名は、
ドイツ語でダックス=穴熊、フント=犬からきています。 |
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その名が示すように、巣穴にいる穴熊を追い出したり、捕まえたり、
獲物の臭いを追って野山を駆け巡ったり、狩猟犬として活躍していました。
穴熊の穴は小さいので、必然的に足の短い犬が抜擢されたのです。
ダックス誕生の歴史は、はっきりしていませんが、
古代エジプトの王の像に「テカル」と記されたダックスに似た短脚胴長の犬が刻まれていることから、
エジプトが発祥の地であるとも思われています。
ダックスフンドについての資料は16世紀に発見されており、当時は「ダッケル」「アナグマ犬」などと
呼ばれていました。
それが、今のダックスフンドの祖先として、ドイツで狩猟犬として活躍していたのです。
以後ロングやワイアーなどが他犬種の交雑で誕生し、
ミニチュアの作出が始まったのは19世紀頃からということです。
ブラッドハウンドやバセットハウンドなどもダックスと同じ祖先を持っています。
敏速、勇敢で、利口でタフなダックスは、獲物を追うときに、飼い主についていくのではなく、自己判断で
先に進んだと言います。
その歴史が、今のダックスの特徴につながっています。
「ひっぱりっこ」などして遊ぶと、よく口にくわえたおもちゃを振り回したりしますが、それは獲物を
捕らえて息の根を止める時の動作だそうです。
家族や仲間を守ろうとする意識は高い一方、独立心が強い一面も見られ、
しつけに根気がいることもありますが、理解しあえれば最高のパートナーになれます。
日本には明治時代に輸入され、昭和30年代初頭から人気犬種となりました。
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ダックスのルーツをさらにさかのぼれば、
犬の祖先と言われているオオカミに行き着きます。
「群れて暮らしたい」「社会的な関わりをもちたい」「広い範囲で動きたい」
「狩りをしたい」「ほえたい」「においをかぎたい」「マーキングしたい」「穴を掘りたい」 |
これらはオオカミ時代から残る犬の本能です。
やみくもに抑えると犬はストレスを感じてしまいます。
遊びやトレーニングにうまく取り入れて、発散させてあげて下さい。
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