ダックスの困りごと






ダックスの困りごと


ダックスのオーナーさんに「困りごと」は何ですかと訊ねると、
圧倒的に多い答えが「よくほえる」です。
室内では「玄関のチャイムがなった時」「お客さんが来た時」「物音や他の動物の声がした時」など、屋外では散歩中に人や犬に対してとにかくよく吼えます。
かつて猟をしていたダックスは、当然ながら獲物を見つけた時に大きな声で吼えて知らせていました。
ドイツでは今でも、猟犬として活躍するダックスがいますが、必要なときにだけ吼える訓練を受けると、
家庭ではあまり吼えなくなるそうです。

ダックスフンドは決しておとなしい犬種とは言えませんが、「むやみやたら」に吼えるわけではありません。
基本的に「勇敢で利口」が特徴の犬種なので、訓練次第で「ほえる」ことが必要な時と不要な時を教えることができるはずなのです。


子犬の時から慣らす

子犬の時は、かまってほしくて吼えたり、うれしかったり興奮しすぎて吼えることがよくありますが、
その時に相手にしてかまってしまうと「吼えたらかまってもらえる」と思ってしまいます。

そういう時は、ひたすら無視して、「遊ぶ」「食事」など犬にとってうれしいことは、
必ず静かにしている時にするようにします。

同時に、将来むやみに吼えるのを防ぐために、色んなことに慣らしておきます。

例えば、玄関のチャイムで吼える犬は「チャイムが鳴ると知らない人(不信者)が来る」と思い、
「警戒」「恐怖」などの理由で吼えますので、家族や知人にチャイムを鳴らしてもらって、
飼い主は知らない顔をするとかして、犬が吼えなければごほうびをあげます。

その他「人の話し声や足音」「犬や猫の鳴き声」「車の音」などに吼える犬が多いので、
子犬のうちに状況に慣らしていきます。


●成犬の場合

成犬になってから吼えるのをやめさせるのは簡単ではありません。

なぜなら、吼える理由やそれぞれの犬の性質、環境などが様々で、
それにより一頭一頭、対処の仕方を変えなくてはならないからです。

「こうすれば吼えなくなる」という一般論をそのまま取り入れても、
理由が違えば効果はなく、かえっていっそう吼えるようになることもあるそうです。

例えば「前から歩いてくる犬に対して吼える」のも犬の性質によって理由が違います。

@強気の警戒吼え・・・・・「お前は誰だ?僕の縄張りに入ってくるな」
                              「ママ、僕が守ってあげるからね」
A弱気の警戒吼え・・・・・「近寄らないで〜」
B独占欲警戒吼え・・・・・「この人は私のママよ」「僕のママに近づくな」
Cフレンドリー興奮吼え・・「わっ、誰か知らないけど遊ぼう、遊ぼう!」



それぞれの対処法としては


@おやつやおもちゃで気をそらし、吼えなかったらほめてあげます。
A性質のやさしい犬の飼い主さんに協力してもらって慣らしていきます。
   少しずつ近づき、吼えなければごほうびをあげます。 
B普段からべったり甘やかしているとこうなります。
  必要以上にかまうのをやめ、遊ぶときは思いっきり遊んであげるなど接し方にメリハリをつけましょう。
C吼えているときは遊ばせずに、静かにしていれば遊ばせるなどして、
   「吼えている時」は望みが叶わないことを教えます。


普段の生活をよく観察して、吼える理由をさぐり、さらに犬の性質とも照らし合わせて対処法を考えましょう。


その他、子犬に多い困りごとで、「スグに飛びつく」「よく物を噛む」というのがあります。


子犬が飛びつくのは、飼い主が帰宅した時など「やった〜!遊んでもらえる〜」と思って、うれしくて興奮のあまり飛びついてしまうのがほとんどなので、そういう時はあえて背をむけて「無視」します。
「ダメ」と言ったり、手ではらいのけたりすると、遊んでもらってると勘違いしてよけいに興奮するので、
しばらくたって落着いたら、静かにほめてあげます。
お客様が来るのがわかっている時などは、あらかじめハウスリードを付けておき、飛びつきそうになったらリードを踏んで動きを止めるようにします。
そして同じように落ちついたらほめてあげましょう。


子犬が手に噛み付くのは、だいたいがじゃれている行為です。
これも手を動かしたりすると、興奮してますますエスカレートするので、噛まれた瞬間に変な声や音を出して、子犬がびっくりして離れたらその場から立ち去り無視します。
ただ、小さな子供を噛むときは、犬のほうが「嫌だ」という意思表示をしている場合があります。
子供は急におおいかぶさったり、たたいたり、しっぽをひっぱたり、犬が嫌がることをしてしまいがちですので、驚かさないようにすることを教えてあげましょう。


また、「物をかじる」ことは、犬にとってはごくあたりまえの行為です。
特に子犬は、歯が生え変わるときはむずがゆくて、何かをかじりたくなるので、かじられると困る物は犬の届かない場所に置いたり、家具などには「かみつき防止スプレー」を吹きつけたりして防止するようにします。
かわりに、かんでもいい「おもちゃ」や「ガム」などをあげて下さい。



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